DTM作曲オンラインレッスンプロフェッションナルコースは日本全国どこからでも受講可能!完全プロ志望の人のためのDTM・作曲最強オンラインレッスンコースです。約3年半をかけて音楽理論、和声楽からDTM、ミキシングまでプロフェッショナルの作曲家に必要な知識を身に着けて、最低限、作家事務所のオーディション通過レベルを目指します。

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●講師ブログ「急がば回れ」| DTM・作曲オンラインプロフェッショナルコース

 
 
今日は嬉しい出来事がありました。もうかれこれ10年近く前(プロフェッショナルコースがない時代)から、僕の作曲のレッスンに通ってくれてる女性の生徒さんから、「コンペに通過しました!」との報告があったのです。しかも、先月の通過に続き、二ヶ月連続です!

“先生のお陰です”というありがたい言葉とともに受け取ったメールに対して、僕は、”単にあなたの実力ですよ”との言葉をお返しました。
これは、僕の彼女へ対する本心です。
思い起こせば、10年前、彼女と初めて出会ったのは、彼女が20代前半の頃だったと思います。

作品を聞かせて貰うと、その作風は、いわゆるアイドルソングでした。
けれども、彼女の口から出た言葉は、かの有名なジブリアニメの音楽をほぼ全て担当されている、”久石譲さんの様な音楽を作れるようになりたい"というものでした。彼女自身、自分の音楽性の幅を広げたいということでした。
僕は、この話を聞いた印象として、志が高くて素晴らしいなぁと思ったことを記憶しています。

それから、音楽の基礎から勉強する日々が始まります。
当時、彼女のアイドルソングはすでにかなりの完成度を誇っていたし、実際、彼女の周りには、そのセンスを活かす環境もあったようですが、音楽的な土台、つまり、クラシックの土台が無いことは否めませんでした。

楽典、和声法に始まり、その後も、弦楽四重奏や弦楽合奏を書いてみたり、ディズニー映画の楽曲をリハーモナイズしてみたり、JAZZを研究したり、R&Bを研究してみたり(汗)
約十年もの月日をかけて、基礎固めから、実際の作編曲へと、思い起こせば色々思い出せますが、そんな中で、彼女が言った印象的な言葉を一つご紹介したいと思います。

これからプロの作曲家を目指す人が避けて通れない「和声」という教材があります。
クラシックの基礎が詰まった、作曲家にとって、基礎を作る上での本当に大切で、音大の作曲専攻の入試にも必ず出てくる分野です。
正直、この教材はなかなか分厚いし、なかなか厄介です。例えば、大学浪人をしている生徒がほぼ毎日向き合ったとして、約1年間で、ギリギリ入試に間に合うか、間に合わないかという分量の教材です。なので、もし社会人の人がやるなら、相対的に考えて約2年を要します。忙しい社会人ならそれ以上でしょう。


彼女も社会人でしたので、仕事をしながらの両立は大変だったかと思いますが、約2年くらい経った頃、こんなことを言ったのです。
”先生、早くこの和声を終わらせたくて、駆け足で頑張ってきましたが、それを諦めました。むしろ、時間がかかっても良いので、一つ一つ理解していくことに重きを置いていくことにしました”
と笑いながら。

簡単な学問では無いので、彼女もある意味現実の難しさを思い知らされた部分もあったかと思いますが、僕は、それ以上に、彼女が大切なことに気づいたことがとても嬉しかったのです。

和声は確かに学問だし、教材ですが、それをやる目的は、こなすことではなく、吸収し、自身の音楽を成長させることにあります。学校でよくある、ただテストで点が取れれば良いというものとは全く違う訳です。

「急がば回れ」という言葉がありますが、作曲はまさにそれが大切と僕は考えています。なぜなら、「覚えること」(記憶すること)と、頭と体と感覚で「習得すること」の間には、果てしない距離があるからです。
英語で例えてみましょう。
例えば、英単語をたくさん覚えれば、ある程度の文章は読めるかもしれませんが、果たして、英語のネイティブスピーカーの心を動かす会話が出来るでしょうか?答えは全くノーです。

単語を覚えるのは、あくまでスタートに過ぎず、文法を覚えるのもあくまで経過段階に過ぎず、結局の目的は、言葉を使って相手とコミュニケーションをし、時に、相手に大切な思いを伝えるために、心を動かすために使えることではないですか?作曲も同じです。

知識や手法はあって損は無いですが、最終的に人の心を動かせなければ、その音楽の価値はあるのでしょうか?ただ教材を終わらせることを目的にするべきではありません。

少し歩みは遅くても、納得しながら、踏みしめがら歩むことが、最終的には近道になると考えます。
ですから、焦る気持ちを抑えつつも、彼女が、自分の能力に応じて、地道に進むと決めたと聞いた時に、僕は心の中で、彼女の将来は明るいと感じたし、彼女の音楽へ対する誠実な想い、逃げずに向き合う思いを垣間見たのでした。


あれから時は経ち、今回、そんな彼女から、2ヶ月連続のコンペ通過の報告。また一人、音楽の道を愚直に歩いてくれる人間が増えたことを本当に嬉しく思いました。
作編曲の仕事は、70歳でも80歳でも、100歳でもやれる仕事です。その長い旅路を歩くために必要な基礎体力こそ、作曲家の卵たちに必要なことと考えています。基礎を作り上げるという一番キツイ作業を終えた彼女の未来は、これから益々音楽的に自由になっていくでしょうし、今までと同じように努力し続ける限り、今後益々活躍していくでしょう。


今回は、そんな彼女の過去のエピソードから、これからプロを目指す生徒さんに対して、「急がば回れ」という考え方を、作曲家目線で僕なりにお伝えさせていただきました。何か感じ取って貰えたら嬉しいです。

 

●講師ブログ「急がば回れ」

 
 
今日は嬉しい出来事がありました。もうかれこれ10年近く前(プロフェッショナルコースがない時代)から、僕の作曲のレッスンに通ってくれてる女性の生徒さんから、「コンペに通過しました!」との報告があったのです。しかも、先月の通過に続き、二ヶ月連続です!

“先生のお陰です”というありがたい言葉とともに受け取ったメールに対して、僕は、”単にあなたの実力ですよ”との言葉をお返しました。
これは、僕の彼女へ対する本心です。
思い起こせば、10年前、彼女と初めて出会ったのは、彼女が20代前半の頃だったと思います。

作品を聞かせて貰うと、その作風は、いわゆるアイドルソングでした。
けれども、彼女の口から出た言葉は、かの有名なジブリアニメの音楽をほぼ全て担当されている、”久石譲さんの様な音楽を作れるようになりたい"というものでした。彼女自身、自分の音楽性の幅を広げたいということでした。
僕は、この話を聞いた印象として、志が高くて素晴らしいなぁと思ったことを記憶しています。

それから、音楽の基礎から勉強する日々が始まります。
当時、彼女のアイドルソングはすでにかなりの完成度を誇っていたし、実際、彼女の周りには、そのセンスを活かす環境もあったようですが、音楽的な土台、つまり、クラシックの土台が無いことは否めませんでした。

楽典、和声法に始まり、その後も、弦楽四重奏や弦楽合奏を書いてみたり、ディズニー映画の楽曲をリハーモナイズしてみたり、JAZZを研究したり、R&Bを研究してみたり(汗)
約十年もの月日をかけて、基礎固めから、実際の作編曲へと、思い起こせば色々思い出せますが、そんな中で、彼女が言った印象的な言葉を一つご紹介したいと思います。

これからプロの作曲家を目指す人が避けて通れない「和声」という教材があります。
クラシックの基礎が詰まった、作曲家にとって、基礎を作る上での本当に大切で、音大の作曲専攻の入試にも必ず出てくる分野です。
正直、この教材はなかなか分厚いし、なかなか厄介です。例えば、大学浪人をしている生徒がほぼ毎日向き合ったとして、約1年間で、ギリギリ入試に間に合うか、間に合わないかという分量の教材です。なので、もし社会人の人がやるなら、相対的に考えて約2年を要します。忙しい社会人ならそれ以上でしょう。


彼女も社会人でしたので、仕事をしながらの両立は大変だったかと思いますが、約2年くらい経った頃、こんなことを言ったのです。
”先生、早くこの和声を終わらせたくて、駆け足で頑張ってきましたが、それを諦めました。むしろ、時間がかかっても良いので、一つ一つ理解していくことに重きを置いていくことにしました”
と笑いながら。

簡単な学問では無いので、彼女もある意味現実の難しさを思い知らされた部分もあったかと思いますが、僕は、それ以上に、彼女が大切なことに気づいたことがとても嬉しかったのです。

和声は確かに学問だし、教材ですが、それをやる目的は、こなすことではなく、吸収し、自身の音楽を成長させることにあります。学校でよくある、ただテストで点が取れれば良いというものとは全く違う訳です。

「急がば回れ」という言葉がありますが、作曲はまさにそれが大切と僕は考えています。なぜなら、「覚えること」(記憶すること)と、頭と体と感覚で「習得すること」の間には、果てしない距離があるからです。
英語で例えてみましょう。
例えば、英単語をたくさん覚えれば、ある程度の文章は読めるかもしれませんが、果たして、英語のネイティブスピーカーの心を動かす会話が出来るでしょうか?答えは全くノーです。

単語を覚えるのは、あくまでスタートに過ぎず、文法を覚えるのもあくまで経過段階に過ぎず、結局の目的は、言葉を使って相手とコミュニケーションをし、時に、相手に大切な思いを伝えるために、心を動かすために使えることではないですか?作曲も同じです。

知識や手法はあって損は無いですが、最終的に人の心を動かせなければ、その音楽の価値はあるのでしょうか?ただ教材を終わらせることを目的にするべきではありません。

少し歩みは遅くても、納得しながら、踏みしめがら歩むことが、最終的には近道になると考えます。
ですから、焦る気持ちを抑えつつも、彼女が、自分の能力に応じて、地道に進むと決めたと聞いた時に、僕は心の中で、彼女の将来は明るいと感じたし、彼女の音楽へ対する誠実な想い、逃げずに向き合う思いを垣間見たのでした。


あれから時は経ち、今回、そんな彼女から、2ヶ月連続のコンペ通過の報告。また一人、音楽の道を愚直に歩いてくれる人間が増えたことを本当に嬉しく思いました。
作編曲の仕事は、70歳でも80歳でも、100歳でもやれる仕事です。その長い旅路を歩くために必要な基礎体力こそ、作曲家の卵たちに必要なことと考えています。基礎を作り上げるという一番キツイ作業を終えた彼女の未来は、これから益々音楽的に自由になっていくでしょうし、今までと同じように努力し続ける限り、今後益々活躍していくでしょう。


今回は、そんな彼女の過去のエピソードから、これからプロを目指す生徒さんに対して、「急がば回れ」という考え方を、作曲家目線で僕なりにお伝えさせていただきました。何か感じ取って貰えたら嬉しいです。

講師作品紹介

ミライ/JUJU
 ミライ
JUJU
あなたに会えなくなって/ヒカリ | Kiroro
あなたに会えなくなって / ヒカリ
Kiroro
アリアケノツキ/Uru
アリアケノツキ
Uru
まばゆい君へ/大竹しのぶ
 
まばゆい君へ
大竹しのぶ
娘より/Uru
娘より
Uru
 
ホントは、ね/Uru
ホントは、ね
Uru
春雪/JUJU
春雪
JUJU
forget-me-not/Flower

forget-me-not
Flower
初恋/中島美嘉

初恋
中島美嘉
恋/中島愛


中島愛
ミライ/JUJU
 ミライ
JUJU
あなたに会えなくなって/ヒカリ | Kiroro
あなたに会えなくなって / ヒカリ
Kiroro
アリアケノツキ/Uru
アリアケノツキ
Uru
まばゆい君へ/大竹しのぶ
 
まばゆい君へ
大竹しのぶ
娘より/Uru
娘より
Uru
 
ホントは、ね/Uru
ホントは、ね
Uru
春雪/JUJU
春雪
JUJU
forget-me-not/Flower

forget-me-not
Flower
初恋/中島美嘉

初恋
中島美嘉
恋/中島愛


中島愛